はー、と廉がため息をもらしてベンチに座り込んだ。
あたしがどうしたらいいのかわかんなくて立ちっぱなしでいると廉がそれに気づいたのか
「花さん、座っていーよ」
といって廉は自分の隣をポンポン叩く。
あ、まただ。
あたしなんかが廉の隣にいていいのかと思うと廉は決まって隣を誘導してくれる。
あたしも何も言わずにそこに座ると
また廉は、ため息をついた。
あれ、沈黙……?
なんとなく話すタイミングを見失う。
お互いなにを話して良いのか分からなくて
廉をなぜか遠く感じて。
今までこんなことなかったのに。
「ねえ、花」
沈黙を破ったのは廉だった。
「ん?」
「俺って、花の何?」
――――え…
決まり悪そうに廉はあたしと目を合わせずに肘をひざのうえについて前を見ている。

