廉の足が止まったのは
昔よく遊んだ公園。
中には小学生とかお母さんに連れられた子供が楽しそうに遊んでいた。
その集団からちょっと離れたベンチと自販機がある前で廉はあたしの腕を離してやっと止まってくれた。
廉はあたしの方もみないで自販機に
お金をいれていく。
コーヒーとココア。
そしてココアをあたしの方に
差し出してきた。
「え、悪いよ。お金払う」
「いいよ。あげる。」
お金を受け取ってくれない廉をちらっと盗み見るとなんともいえない無表情。
もうちょっと感情示してくれたら良いんだけど…。
「いや、この前もおごってもらったし」
「あーじゃあ今度おごって。それならおあいこじゃん」
やっと廉がちょっと微笑んでくれて
あたしもなぜかホッとする。
「分かった。今度は必ずあたしがおごる」

