「俺が一方的に花ちゃんのこと知ってただけだから」
一方的、に?
「だからこれを機にまずは友達になってくれない?」
かっ和君って―――……
廉と大違い!!!!!!!!!
まだまだ世の中捨てたもんじゃないみたいです。だってだってだって!
こんな紳士みたいに優しい人がいるなんて!
「もっもちろん!」
和君はニコッと笑って
「じゃあちゃんと携帯につけてね」
って言ってあたしの手から手を離した。
「俺、そろそろいくね」
「ありがとう和君。こんどお返しさせて」
「いいよいいよ。俺が勝手に買ったんだし」
今日はなんてラッキーな日だったんだ。
正直ピンクの方が好みだけど。
なんてわがまま言ったら刺されるよね。
和君が帰って行く背中を
小さくなるまで見ていた。

