「あ、花ちゃん?」
ガラスから目を離して声のするほうをみると違うクラスの名前の知らない男の子。
見たことはあるんだけど
名前がでてこない。
「えーっと…」
「あ、俺?和っていうの。隣のクラスなんだけど知らないよね」
たしかうちのクラスの女の子が優しいって言ってたかな。
でもなんであたしの名前…
「俺、学年全員の名前覚えるタイプなんだよね」
ニコニコと話す和君はまさにあたしの心を癒すようだった。
「ってかさっきからあれみてるでしょ」
そういいながら和君はクマのキーホルダーを指差した。
あぁ、そんな周りの人からも見てわかるくらいあたしクマを見てたんだ。
頷くと和君は笑いながら「待ってて」と言いながらお店の中に入っていった。

