「あ!廉君きたよ!」
女子はあたしの机を一斉に離れてみんな教室のドアに固まる。
そんなに固まったら入れないじゃん。
なんて、つまんないことにもいらいらしてるあたし、情けない。
「わわ、なんだなんだ。」
ちょっと廉の声が聞こえて教室のドアに視線を向けると
入ってきたばかりの廉と目があった。
オイオイ、いっぱい女子に囲まれて
喜んでんじゃねーよーだ。
「廉君!昨日の話きいたよ」
「昨日?――あーあれね」
なんなんですか、その曖昧な返事は。
「本当に歩いてたの?彼女?」
「やー、そうゆう訳じゃないんだけど。うん。まぁ違う違う」
ちゃんと違うなら違うって言いなさいよ。
バカ廉。だから誤解招くんじゃない。
あーもう、らしくない。
こんないらいらしてるなんて。

