きっと人間には1人1人、絶対に何か…何か生きている意味がある。
それを知るために人間はいきているのだと、あたしは思う。

ならば何故あたしは生きているのだろう。
いったい何のために?
何の意味があると言うのか――。

キーンコーンカーンコーン
『ハイ!!保健のテスト終了!!名前を確認して社会の教科リーダーに渡して!!』
―どうして?
あたしは社会の教科リーダー。
保健の教科リーダーはなんのためにあるの?
教科リーダーという分担を作ったのは先生たちなのでしょう?
一体、どうして?

『えー理子に渡すのかよ~ッ!!きたねえし!!』
―じゃあ自分でやればいいじゃない。

『西本さん、少しでも折り目つけたらマジで怒るわよ?』
―あたしが信用できないなら他の子に頼めばいいじゃない。

心では何とでも言えるのに。

もう、一年になる。
この、どろどろとした生活。
どうしてあたしは学校に来ているのだろう。
どうしてあたしはここに居るのだろう。
どうして人生はこんなにも分からないことでいっぱいなの?

人間は生まれてはいけない人がいるのだと思う。
あたし、命なんて…いらないよ。

でもこんな人生のまま死んだら、「良い人生だった」って言えない。

いつか…いつかいじめは終わってくれるのかなあ?
あたしはそれを探して生きているのかな。
12月が終わり頃の土曜日のことだったかな?
あたしの人生を大きく変えたのは。