心の薔薇．

けど…やっぱ、行くっきゃねぇか…。
「ここを出て右側の扉だよ。」
「了解。」
俺はそう言って、片手で出口を開け、右側にある扉に急いで入った。
「うっわ…想像してたよりもほせぇ道だな…。」
物差しを並べた感じ…?
いや…けどまじでほせぇ道だし。
「ん…?針の壁は…?」
「それは、人があの細い道に乗ったら左右から針壁の半分がでてきてくっついて、追いかけてくるの。」
「へぇ…落ちたらどうなんの…?」
「下は、熱した長さ30センチの針が沢山並んでるの…だから、落ちたら完全に…。」
「…はっ……そっか。んじゃあ、ぜってぇ落ちねぇわ。」
とか言ってみるものの、足はガクガク小刻みに震えていた。