心の薔薇.

「ねぇ…秀雄…。」
「あぁ…?」
「…ごめんね。迷惑ばっかかけて…。護衛役なのに…私…馬鹿みたい。…私が制止すれば良かったのにね。本当にごめんね。。」
リリアは、おれの耳元でそっと呟いた。
「…いや…お前がいるだけで、安心する…。一人じゃ俺は先に進めなかったと思う。それに……。。」
「……それに…??」
「いや、何でもない。」
…カーアはお前の事が好きだから、かばったんだと思う…って言おうとしたけど、止めといた。
そう言うのは、俺が教えるもんじゃねぇしな。。
「なぁ…次はどこを通るんだ…?」
俺は、出口を見つめながら聞いてみた。