心の薔薇．

俺は足がビンビンきてた。
さすがに、走りすぎだ…。
けど…、苦しくはない。
足だけが痛いだけだ。
…かなり走ってから出口が見えてきた。
俺は、10ﾒｰﾄﾙ位の空間に体をスライドして倒れこんだ。
カーアとリリアも落ちるように滑りこんできた。
「カーア…!!ねぇカーア…!!」
リリアは必死にカーアに話しかけていた。
カーアの目はとざされていた。
「そんなぁ…。。私のせいで…。。」
「……ぁ……あ……。。」
そん時、カーアの口が動いた。
「……俺を……俺を置いて……先に進んでくれ……頼む……頼む…。。」
そう言ってカーアは動かなくなった。
完全にカーアは電気が失われた。
「……カーア…。わかった。」
俺はそう言った。
「秀雄……。。カーアを置いてけぼりにするって言うの…??」