心の薔薇.

「カーアは雷にうたれて、頭ん中で何もわかんなくなっちまっても…お前を守ろうと必死なんだよ…!
お前が足が動かなくなっちまって…このままじゃ、お前は破壊しちまうと思って…だから、無理してでも翼なんかつかったんだよっ……!!!」
俺は、走りながら大声でいった。
俺の予測だったが…絶対そうだと確信があった。
カーアの目は真っ赤だった。
けど、カーアの体を持つ手は強く…強引だった。
カーアが落ちないように…落とさないように。。
意識がない中でも、それだけがカーアの体を巡っていたんだと思う。
「……そんな……カーア…。。」
リリアの声は震えていた。
けど、涙は流れない。。
機械だから…。。