心の薔薇.

いつの間にか、夜の九時になっていた。

こんなに、1日を無駄にして過ごしたのは久々だったから、何か変な気がした。
俺が見ている変な夢…。

あの夢は何かを示唆しているのだろうか?
いや…そんなはずはない。

きっと あの夢は、俺の頭の中にある記憶で、ただの夢でしかねぇんだ。
そうだ、あの夢のことを考えずに寝ればいい。
そしたら、きっとあの夢を見ないはずだ。
そう思って、九時ちょい過ぎにも関わらず、俺は眠りについた。
キシキシッ…
……ん…??
何だ今の音は…
バンバンッ
…違う音も聞こえてくる。