心の薔薇.

「なぁ、先生。」

「ん?どうした?」

「俺さ…おかしくなっちまったのかな…?」

「……いや…お前の言いたいことはわかる。。実はな、俺もお前が飛び降りて、あの男が後から飛び降りてきたのもバッチリ見ていたんだ。確かに、あの男は重傷…いやあれだけすごい事になっていれば、死んでいたはずなんだ…けど、そうじゃなかった。数分後…何もなかったように立ち上がったんだよ。」

俺はその言葉に耳を疑った。
何もなかったように立ち上がった…だと?

「それで…無傷に戻っていた。地面にも、あいつの血は残ってなかったそうだ。」
は…??
そんなことってあんのかよ?