心の薔薇.

俺はその言葉を聞いて、なんだか虚しくなった。
急に母さんの言葉を思いだしちまったから。
「なぁ、お前にはこんな事言っても、なんとも思わねぇと思うが、お前がいない間母さんは俺がなんか失敗するたびに“お父さんみたいな立派な人になりなさい”って言ってたんだぞ…?
お前が死んだ後も、“お父さんは、あっちの世界でも変わらないお父さんでいるわよ”って言って、毎日毎日棚の上においてある家族三人で撮った写真を笑顔で眺めてたんだぞ!!?なのに…お前は……なんなんだよこの有り様はっ…!みんなを苦痛にさせてそんなに楽しいのかよっ!?」
俺はたまっていた思いを全部ぶつけた。
勿論、ゴーザスは無表情だった。
こんな事言ったって、変わるなんて思ってもいなかったがな。。
「よく喋るな……死が近づいているからなのか…?お前はもっとちゃんとしていた人間だと思っていたんだが、オレの勘違いだったみたいだな。」