心の薔薇.

「同じ匂いがしたからだ。」
「同じ匂いだと…?」
「あぁ…そうだ。オレとお前は同じなんだ。」
「はっ…馬鹿馬鹿しい。俺はお前と同じなんかじゃねぇ…お前はもう、俺の父親なんかじゃねぇ…お前は…俺の敵だ…!!」
俺は力みながら、自分に言いきかせるように怒鳴った。
「そうか…なら構わない。それならそれで、お前を殺すだけだ。お前は死んだらこの世界にくる。この世界の者は、みんなオレの支配下になる。それだけの話だ。」
「いや…そうじゃない…俺はお前を倒す。んで、この闇の世界を終わらせ、元の地獄と天国にわける。」
「…お前はオレには適わない。第一お前は、自分の中に秘められた力さえ理解していない。そんな奴が、オレを倒せるわけがない。お前なんか瞬殺できる。」