『……もう、やだよ……ここからだして……』 虚ろな瞳で見上げた天井は、 なんだかいつもより高く見えた。 ママが最後に言った言葉を思い出す。 『君を愛しているから、』 嘘つき。 嘘つき、嘘つき、嘘つき! 私のことなんて大嫌いなくせに。 だから私も嘘つきは大嫌いだ。