光の溢れる、暖かい場所。




私を傷付けるものは何もない。




そんな、漠然とした安心感に包まれている。




『穹ちゃん、ママは君を愛してるんですよ。だから―――』




女の人が私を抱え上げる。




柔らかな腕に埋もれながらその人の顔を見上げた。




女性は、泣きながら笑っていた。




『だから、穹ちゃんだけは生き残ってください』