何も見えない暗闇の中で、誰かの影を探し続ける。 「-----」 私の声が名前を紡ぎだす。 その瞬間、藍が止まった。 「―――穹、違うよ」 泣きそうな声。 「俺は……-----じゃないよ―――」 ノイズが混ざったような曖昧な言葉の中、 「―――……俺は、“アイ”だよ……」 私の意識は途切れた。