でも、やっぱり。 邪意を振り払うように頭を振る。 今の私は不幸なんかじゃない。 幸せなのかはわからないけれど、隣には藍がいる。 親友もいる。 十分じゃないか。 あの子の『幸せ』と私の『幸せ』は別物でしょ? 頭の中でもう一人の自分が囁く。 そうだ。 親はいなくても、藍がいる。 楽しい思い出ならこれから作ればいい。