ぎゅっと藍の腕にしがみつく。




どこにも行かないで、と小さく呟きながら。




すると藍は静かに私を抱きしめた。




ゆっくりと時間が流れていく。




「もう、こんなことしないでください」




「はいはい。ごめんね」




頭を撫でられながら、彼の胸に顔を埋める。




細いと思っていた藍の体は案外大きく、私の体をすっぽりと覆い隠してしまう。




「大丈夫。俺はずっとそばにいるから」




「……嘘つき……」




自嘲するように微笑み、私は体を離した。




「学校、休んだので。どこかに連れて行ってくれませんか?」