朝が来た。




夏でも暑苦しいほど密着してくる彼はいない。




結局朝まで藍は帰ってこなかったみたいだ。




「……起きなきゃ」




多分、お店で私の飲み物に薬を盛ったのだろう。




遅行性の薬だったからあの時になって効きだしたのか……




悶々と考えていると、何も手につかない。




不毛な時間だけが過ぎていく。