とにかく。




“迅速”かつ“丁寧”に。




どこぞの職人のような心構えを念頭に置き、すぅっと息を吸う。




「あ――ビュンッ




私の横を何かが物凄いスピードで通過していく。




恐る恐る振り返ると、背後の壁に鋭利な果物ナイフが突き刺さっていた。




ゆっくりと後退。




部屋を飛び出した。