「俺だって一生懸命働いてるのにさ」 「世間に背くようなことを一生懸命っていうと不謹慎ですね」 「穹は構ってくれないしさ」 「当たり前ですよ。藍に構ってたら一日が終わりま 全部を言い終える前に口を塞がれた。 熱っぽい藍の舌が侵入してくる。 「……んっ、だめで、すってば!」 幼い頃習得したわけのわからない護身術で彼を蹴りあげる。 それにしても、酔っていても軽快にかわす藍には舌を巻く。