「う、嘘……だ」




後ずさるようにして雨水から距離を取る。




しかし雨水は羊を追いこむように足を進める。




「嘘じゃないよ。ここは僕の部屋。そして君は……」




やめて。




『嘘だ!今まで全部騙してたんでしょ!』




『嘘じゃないよ。全部本当のコト。だって君は……」




「『穹でしょ』」




ガシャーンッ




ガラスの割れる音が部屋中に響き渡る。