「あぁ、起きたんだ。よく眠れた?」 「……雨水」 そう、ここは雨水の部屋だ。 あの出来事のあと、身寄りも“戸籍もない”私をかくまってくれた。 人間不信だった私がここまで人と話せるようになったのは、ある意味彼のおかげでもある。 それが逆に腹立たしい。 その後また藍に出会うまで人間不信に陥ったのもまた、彼の“おかげ”なのだから。