愛が溢れるから。



「ゆいなチャンったら面白いのね。好きな人とかいるの?」


香織さんは興味津々だ。

「そんな人いないんだけどね〜。」

私はあっさりして答える。


「んじゃあ、きっと未来から来る王子様だよ!」


「香織さんってロマンチストなんだね〜」


香織さんって呼んでるくせに、敬語は使わない私。

矛盾してるけど、それで会話が成り立ってるからいいだろう。