愛が溢れるから。



「美容室かぁー。」


---まぁ最近行ってなかったからちょうどいっかぁ!!


「そう!あたしの知り合いがいるお店だから大丈夫よ、腕は確かだから。」


香織さんの知り合いなら安心できるって思って、安堵の表情を見せた。


「…私、可愛くなれるかな?」


ぼそっと言った。


別に恋とかしてる訳じゃないけど、なぜか綺麗になりたいって思った。


きっと香織さんが美人すぎるから、少しでも彼女のようになりたい。


彼女の美しさに近づきたいって思ったんだ。