愛が溢れるから。



「私はこぉゆうの苦手だからなぁ…。それに香織さんみたいに美人じゃないから」


遠慮がちに私がぼそっと言葉を発した。


「そんなこと言っちゃダメよ…?女はね、可愛くなるために生まれてくるんだから。」


私に顔を近づけたまま彼女はくすっと笑った。


そして近くにいた春美さんにこう言った。


「お母さ〜ん、唯華チャン連れてちょっと出るからその辺見ててー!」