「何で全部!?」

俺は魚住の前の地べたに座る。

「え〜っと……お医者さんがダメって言ってるから…かな?」


疑問形かよ…。

俺はその件にはこれ以上突っ込まないことにした。

「ふーん。

……すっごい失礼な質問していいか?」


「いいよ!!何?」

魚住は話題が移って安心したのか笑顔を見せる。


くそっ、可愛いな…


「魚住ってさ、いつから学校いた?」


「え…」


「俺さ、人の名前を覚えるのが特技なんだけど、なぜか魚住だけ覚えてなかったんだ。

周りの奴らは魚住のこと知ってるのに…。」