「おーい宏太!!」


「おっす!!」


「何だぁ?お前まだそのブレスレットつけてんのかよ。」


「これは…大切な物の気がするから…さ。」


「ふぅん…」


「今日って水曜日だよな!?」


「あ〜宏太の大好きな水曜日な。お前いつから水曜日好きになったんだよ。」


「いや、気づいたら水曜日が好きになってた。」


「水曜日のどこがいいんだか。キツイ教科ばかりじゃねぇか。

……今日も暑いなぁ〜。」


「だるいよなぁ」


こうして、俺……

海野宏太の日常は始まる。

《今日…海にでもサボりに行こうかな…》

そんなことを思いながら校門をくぐった。


海での新しい出会いがある予感がする――。


*end*