「では、あなたを始め、姫様に関わった人達の中から姫様の記憶を消させていただきます。」


「……は!?」


「……?

姫様、お伝えになってないのですか?」


「……ええ。」

魚住が頷く。


「記憶を…消す!?何で…」


「人間界では人が1人居なくなったら大騒ぎなのでしょう?

それに、姫様のことに関しては元々埋め込んだ記憶。消していかなくてはなりません。」


「やめろよ…やめてくれよ!!」


「なりません。姫様、こちらへ…」

魚住は海に入り、人魚となる。