昼休み…


「あの、海野君…」

魚住が俺の席までやってくる。


「ん?」

魚住に話しかけてもらうと俺の心は少し晴れた。


「話したいことがあるから、お昼…一緒に食べない?」


「いいよ!!食べよう!!」

俺は急いでカバンから弁当を出し、魚住と教室を出る。


人が少ない方が良いということなので、屋上に向かった。



お弁当を開いて食べ始めると

「話っていうのはね…」

魚住が口を開く。


「金曜日に私は国に帰るでしょ?それをね、海野君には見送ってもらいたいの。学校サボることになっちゃうんだけど…」