自覚したのは多分、小学生の頃。
煉が初めて告白された日だと思う。
ラブレター貰ったー!なんて煉が嬉しそうにするからすっごく拗ねた覚えがある。
で、初めて喧嘩したんだよなあ。
「今度はにやけてなんだよ」
「にやけたんじゃくて苦笑と言って欲しいね」
「だから?」
「んー、初めて喧嘩した時の事思い出してた」
「…あー、アレか」
「覚えてる?」
「忘れねぇよ、お前に泣かれた時の事は」
「泣いたっけ?忘れた」
嘘、ちゃんと覚えてる。
感情が高ぶって、思わず涙を流して、直前まで言い争いしてた煉が凄く傷付いた顔をしてた。



