ま、でもいいよね。
だってこんなくだらない喧嘩に付き合ってんだもん!
考えててもみて?
さっきまでは確かに心配だったけどさ、いざ蓋をあけて見れば大地の梓への配慮が空回りしただけだし。
こんだけ隠し事された!他人って言われた!って拗ねるくせに浮気とか婚約解消とか相手を嫌うとか全くない2人だしねぇ。
「梓、大地呼ぶからちゃんと話してきたら?梓も謝る部分あるんだから」
「…芽衣のクッキー食べてからにするわ」
インターホンが鳴り、芽衣の来訪を知らせた。
なら、大地にはもう少し反省してて貰うとしますか。
それくらいしてもバチは当たらないしね!
「美姫ちゃーん!梓ちゃーん!お待たせー!」
「芽衣、ありがとね」
「梓ちゃんはもういいの?」
「ええ、大丈夫。もうちょっと大地を苛めてやるけど、今日中に仲直りするわ」
「なら良かった」



