1時間弱ガールズトークを楽しんでいると、不意に携帯のバイブが鳴った。


「あ、煉だ。…もしもし?」

『もしもし?じゃねーよ。メール見ろよ』

「メールは音鳴らないの知ってるでしょ。なに?」

『今から迎えに行くから待ってろ』

「えー?自分から来るって言うの珍しー」

『ばか、周りの男子がお前が女子寮のとこにいるから送るついでに誘おうってなってんだよ』

「あー、なら待ってんね」

『つかもういるから早く来い』

「はーい」


電話を切って自分の荷物を手早くまとめる。

梓も芽衣も分かってるからか立ち上がった。


「煉、来るの?」

「んーなんかもういるって」

「珍しいね」

「他の男子が私を送りに来てついでに誘おうとしてるんだって」