東は委員会活動中心の場で、西は職員中心の筈だけど今日は西会館でも委員会があるらしい。

で、西と東は意外と距離があるので昼休みの間に両方行くとなるとだいぶ時間が削られる。


「ま、今日は仕方ないでしょ。新学期、しかも新学年になったばかりなんだから」

「両方東使えばいいだろ。なんでわざわざ西を使うんだよ」

「ああ、それならさっき職員会議で話があったな。美化委員会が会議のあとに職員に話があるらしい」

「じゃあ、顔出しは美化委員会が先だね」

「あ、でも学年会議なら全員が顔を出す必要ないんじゃない?美姫ちゃんと煉は東行って。大地と芽衣と悠馬連れて私は西行くから」

「んーそうね。煉を拗ねさせないためにもそうしよ」

「別に拗ねてない」

「それが拗ねてるっていうの」


そのあとも放課後の予定を確認して、HRを終える。

昼休みの委員会への顔出しが2対4という人数になったのは、王姫の生徒会長副会長の私たちは2人で十分ということと、幼なじみコンビは切りづらいということが理由。


私と煉が幼なじみなのに対して、梓と大地、芽衣と悠馬もそれぞれ幼なじみだったりする。

まあ、その2組は私たちみたいに純粋な幼なじみな訳ではなく、会社や家関係の取引相手や連携相手だからという理由で幼い頃から仲が良いんだけど。