翌朝、結局熱は下がらず授業はお休み。
煉を送り出してから再び布団の中へ潜り込むと意識は自然と遠退いた。
それからどれくらい寝たのか、気付いけば目の前には煉。
「…美姫、起きたか」
「ん、」
もそり、と火照った身体を起き上がらせれば、煉が背中を支えてクッションを背中に滑らせてくれる。
「いま、」
「昼休み。梓に頼んで昼飯の手配して貰った」
そう言って出されたのは、小さめの土鍋に入ったお粥。
「食べれるか?」
「たぶん」
レンゲを差し出されて、そのまま口に含む。
…うん、これなら食べれそう。
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