入口に立っている私たちにたくさんの視線が集まる。 流石歴代王姫といったところか、不躾な視線ではない。 「緊張する?」 「今更これくらい平気だろ」 適当にグラスを貰い、暫くするとホテルの人の司会でパーティーが始まる。 私たちが1番年下なので積極的に挨拶にまわる。 その中に、いた。 「篠原勇樹です」 「宮代茜です、よろしくね」 4代前の王姫の2人。 「2人暮らしはどう?貴方たちはメイドをつけていないって聞いてるんだけど」 「そうですね。基本2人で身の回りのことはこなしてます」