「今日貰った手紙、見せろよ」

「やだ」

「やだ、じゃない。…頬膨らませても俺には通用しねーからな」


ぷう、と可愛く可愛くを意識して猫かぶりしてみたけれど、煉の指で潰される。

つつかれた頬を大袈裟に押さえながら今日の手紙を煉に渡す。


「…なんかこの手紙から嫌な感情すら感じられないんだけど」

「うん。ただ、冷たい感じだよね」


また手紙届いたら今度からは見せろよ、と言われて今度は素直に頷いてみせる。

それから少しだけ今後のことを話してベッドへ入った。


「おやすみ」

「おー。明日は寝坊すんなよ」

「煉もたまには一人で起きてよね」