もう一人の『転校』した生徒の友達も同じようなことを言っていた。 わたしはこの時計は本物の『呪いの時計』だと確信した。 「ねぇ、結衣。 その時計のことなんだけどさ、やっぱり捨てない方がいいと思うの」 「ぇ、どうして?」 わたしは帰ってからちょうど処分しようとしていた。 「なんだか嫌な予感がするの‥ それにね、ネットで見たんだけど、その時計を捨てたら次の日事故にあって、時計も手元に戻ってきてたんだって‥」 わたしは寒気がした。 (どうしてこんな時計買っちゃったんだろ‥)