「もしかして

辞める話し聞いちゃった?」


金村さんはそのまま事務所から出ると扉を閉めた。


「あ…

ハイ。」


「そっか、

あたしも突然で驚いた。

代表も一旦は頷いたけど、今頃また辞めないでって説得してるかも。」


「…

今日どうしても話したくて、その…

2人で話したいんです。」


金村さんは少し驚いたあと

「じゃあ…

連絡、しておこうか?」

優しく言った。