近くて遠い君へ


―――

「…。

もう驚かないし。

つうか俺、あの日会社行ったんすよ、実は。」

「…えっ。」

え、え、えー。マジ?

「…事務所行ったら敦さん来てないって言うし、
ミナちゃんは帰ったって言うし、
資料室の鍵はないし、

でも靴あるってゆー不自然な状況ってどう考えても何かあるっしょ。」

「で、見たワケ?」

店長。

「さすが怖くて資料室行けなかったし。」

よ、よかった…。