《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

「バランス、か……。

そうかもね」



こんな曖昧な表現でも
すんなり察してくれた
様子で、マッキーが頷く。



マッキーはテーブルの上で
組んだ手に軽くアゴを
乗せて、考えるように
ゆっくりと言った。



「どんなことでも、バラ
ンスを保つのは難しいん
だと思うよ……きっと。

もしそれが簡単にできる
なら、誰もジレンマなんて
感じないで済むんだろうけどね」



「そうだよね……」



だけど実際は、恋愛には
ジレンマなんてつきもの。



いろんな感情の板挟みに
なりながら、みんな誰かを
想ってるんだよね――。