《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

ためらいがちに紡がれた、
短い言葉。



だけどその続きは声になる
ことはなく、爽介はまた
口を閉ざしてしまう。



「―――? 

どうしたのよ……?」



戸惑いつつも尋ねたけど、
爽介は何かをふっ切る
ようにプルプルと首を
横に振った。



「イヤ……なんでもない。

わりぃ、気にすんな」



「気にするなって……」



気になるわよ。



爽介がこんなふうに言い
づらそうにしてるなんて、
それだけで珍しいんだから。



だけど――
なぜかあたしは、それ以上
食い下がって問いつめる
ことはできなかった。