『そのうちまたヤバくなるけど』
最後にポソリとそう言って
それきり爽介は黙り込んだ。
あたしも特に話すことが
なくて、ただ黙って風を
感じながら二人で歩く。
別に沈黙は居心地悪くない。
会話はなくても、
なんとなく落ち着く。
――爽介との時間は、
そんなふうに思うことも
たくさんあった。
そのうち駅が見えてきて、
もうそろそろ各路線に
よって道が分かれてくる
かなって頃。
今日は家に帰るつもり
だったから、爽介とも
このままバイバイを言って
おしまいかと思ったら――
最後の最後で、爽介は
唐突に再び口を開いた。
最後にポソリとそう言って
それきり爽介は黙り込んだ。
あたしも特に話すことが
なくて、ただ黙って風を
感じながら二人で歩く。
別に沈黙は居心地悪くない。
会話はなくても、
なんとなく落ち着く。
――爽介との時間は、
そんなふうに思うことも
たくさんあった。
そのうち駅が見えてきて、
もうそろそろ各路線に
よって道が分かれてくる
かなって頃。
今日は家に帰るつもり
だったから、爽介とも
このままバイバイを言って
おしまいかと思ったら――
最後の最後で、爽介は
唐突に再び口を開いた。

