《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

大切なのは、どれだけ
お互いの夢を思いやる
ことができるか。



――そうだよね、爽介?



いつかの夜、爽介がそれを
気づかせてくれた。



爽介があたしを思いやって
あたしの夢を応援してくれてる。



そのことが、あたしに
信じられないくらいの
大きなパワーを与えて
くれてるんだよ。



だからあたしも――同じ
くらい大きなパワーを、
爽介に返してあげたいって。



今は心から、そう思ってる。



「………………」



何も言わずに、そっと
爽介の手を握る掌に力を
込めると。



敏感に気づいた爽介が、
『どうした?』って感じで
あたしの顔を覗き込んでくる。