《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

だけど爽介は涼しい顔して
笑って、



「たまにはいーだろ」



そう言うと、しっかりと
あたしの手を握ったまま
再び歩き出した。



「もう……何よ。

変な爽介――…」



照れ隠しにふてくされた
声を出して、そっぽを向く
あたし。




――こんなささやかな
時間も、いつかかけがえの
ない思い出として胸に
よみがえる日が来るんだろうな。



……ふと、そんなことを思う。



その時のあたしと爽介は
お互いどんな道を歩いてるのか。



それはわからないけど――
でも、これだけは言える。