「……ステキなスイーツね」



食べていて、もうひとつ思った。



これってまるで、あたしの
大好きなこの店みたいだなって。



ひとつひとつはバラバラの
一見とても合うようには
見えない素材達。



だけど本当はみんなどこか
似てて、そんなみんなが
このルナってお店で
不思議な何かに繋がれて
一緒にいる。



個々の存在がお互いを刺激
しあって、溶け合って……

そうして奏でる、絶妙な
ハーモニー。



(ホントに……あたしに
ピッタリ――…)




「ありがとう、爽介」



心から、素直にそう言えた。