《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

だって現に目の前で、
捨てるかもしれなかった
残り物が生まれ変わって
るんだから。



「―――食べてみろ」



立ち尽くしてるあたしを
促すように、爽介がそっと
あたしの肩を押した。



スツールを移動させ、
新しいスプーンを手渡して
くれる。



(爽介は、これが今の
あたしにピッタリな
スイーツだって言った。

それは、どういうこと?)



食べればそれがわかるだろうか。



あたしは吸い込まれる
ようにスプーンを伸ばし、
そっとそのキレイなデコ
レーションの中に入れる。



深く中身をすくって取り、
恐る恐る口に運んだ。