《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜

「いーんだよ。これは
そーゆースイーツだから」



「……………?」



もうあたしは言葉も出なかった。



食べかけのケーキから
出来上がるスイーツって
いったい何?



困惑しすぎで、質問すら
できない。



「“取るに足らない”
ものも、ちょっと手を
加えれば輝き出す。

残り物の寄せ集めでも、
バラバラでも、それだけ
ではなんの意味もなくても。

そーゆースイーツだ」



あたしに向かって、一言
一言区切るように丁寧に
そう言い、爽介は手を
動かし始めた。



用意したのはガラスの容器。