仕方なくあたしは立ち
上がり、爽介の傍に寄った。
満足げに笑って爽介が
タッパーを開けていき、
中身が明らかになる。
(カスタードクリームに、
何かのフルーツソース?)
他にもイチゴとかマンゴー
みたいな果物もあったけど
――最後に爽介が出した
物には、思わず素っ頓狂な
声をあげてしまう。
「何これ? スポンジ?」
見た感じは、シンプルな
スポンジケーキ。
だけどそれは、
「あぁ。
スポンジの、切れっぱし」
……爽介の言ったとおり。
それはどう見ても、カット
したか何かのスポンジ
生地の、端くれだった。
上がり、爽介の傍に寄った。
満足げに笑って爽介が
タッパーを開けていき、
中身が明らかになる。
(カスタードクリームに、
何かのフルーツソース?)
他にもイチゴとかマンゴー
みたいな果物もあったけど
――最後に爽介が出した
物には、思わず素っ頓狂な
声をあげてしまう。
「何これ? スポンジ?」
見た感じは、シンプルな
スポンジケーキ。
だけどそれは、
「あぁ。
スポンジの、切れっぱし」
……爽介の言ったとおり。
それはどう見ても、カット
したか何かのスポンジ
生地の、端くれだった。

